『アメリカ50州網羅!-ワシントンD.C.編-』
こんにちは。今回もアメリカ50ある州の中から一つを選んで詳しく解説していきたいと思います。記事タイトルを見た人は「むむっ」と思ったのではないでしょうか。そうです、ワシントンD.C.は州ではありません。ですが番外編?ということでワシントンD.C.ついて詳しく深掘りしていきたいと思います。
ワシントンD.C.と言えば
【政府(連邦)の機関 】
ワシントンD.C.と言えばアメリカ大統領が住んでいるホワイトハウスがあり、様々な国(連邦)の機関が集まっています。Congressと呼ばれる議会や最高裁判所であるSupreme Court、国の様々な書類を保管してあるNational Archiveなど、どの建物もどっしりしていて迫力があります。
【たくさんの記念碑・美術館・博物館】
National Mallと呼ばれるワシントンD.C.の中心部、ホワイトハウスの裏手には平らな国立公園があります。ここにはアメリカ初代大統領の記念碑であるワシントンモニュメントやリンカーン大統領の記念碑であるリンカーンメモリアル、キング牧師の記念碑もあります。
さらにこのナショナルモール沿いにはたくさんの国立美術館・博物館がありそのほとんどが無料なので驚くばかりです。毎日たくさんの観光客が訪れています(本当にこの規模のミュージアムが無料とは驚くばかりです)。
【メトロが充実していて車がなくても生活できる】
アメリカの都市にはめずらしくワシントンD.C.のメトロは非常に便利で、アメリカではニューヨーク州のマンハッタン(New York City) の次に利便性に優れたメトロ(または電車)です。マンハッタン のように24時間メトロが動いているわけではないですが、深夜まで電車が走っていて料金も1回平均2-3ドルくらいとリーズナルブルです。旅行者としてでも、住む場合にもとても重宝します。
さらにワシントンD.C.にはCapital Bikeshareという赤い色のレンタルバイクがあります。
クレジットカードまたはアメリカ内の銀行口座とひもづいているデビットカードでもレンタルバイクを利用することができ、短い距離を「ちょいのり」」しながら色々なところを回ったりするのに便利です。
プランには1回30分あたり$2のシングルトリッププランや、24時間、3日間借り放題のプランなどもあります。
覚えておきたいのは1回あたり30分以内にバイクラックに戻さなければ追加料金が発生するということです。携帯のアプリで近くのバイクラックを調べられるなどのサービスもあるので利用しましょう。
ワシントンD.C.にある学校
ワシントンD.C.は学校の数が多いと言うわけではない一方、どの大学もアメリカ国内でとても有名です。ここでは特にワシントンD.C.にある3つの大学を紹介しましょう。学費がかなり高めですが素晴らしい大学ばかりです。
【Georgetown University】
ポトマックリバー(Potomac River)というワシントンD.C.の中心部を流れている川のすぐ前、バージニア州との境にほど近い高級住宅街にある大学がGeorgetown Univeristy(ジョージタウン大学)です。Georgetownは政治の中心地でもあるワシントンD.C.にあることもあり、Political Science(政治学)やInternational Relations(国際関係学)がとても有名です。アメリカ元大統領でもあるビル・クリントンもGerotgetown Universityの卒業生です。
【American University】
ワシントンD.C.の北西に位置し、メリーランド州ベゼスタ(Bethesda)にほど近いところにあるAmerican University(アメリカン大学)もとても名の知れた大学で、やはりPolitical ScienceやInternational Relation、またBusiness Majorにおいて非常に定評があります。
様々な国から留学生がAmerican Universityで学びに来ており、とてもDiverse(多様)な環境。
2020年3月現在124の国から学生が集まっています。世界の半分以上の国の人と交流できる機会がありとても刺激的でしょう。
(参照:https://www.american.edu/about/)
【George Washington University】
White Houseの3ブロック西側に位置するGeorge Washington Universityも全米でとても有数の大学で、GeorgetownやAmerican Universityと同様にPolitical Scienceの分野が強い。他にもBusinessや環境・公衆衛生・栄養などHealthにまつわる学部であるPublic Health Department(公衆衛生学部)もとても人気であり有名です。
2018年度からFreshman、Sophomoreに加え、Juniorも学内の寮へ住むことが必須となりました。お金の面もさることながら学生が勉強に集中できるようにという意向もあるのでしょう。
他にも学生の8割以上が黒人の学生であるという珍しい大学であるHoward Universityや聾(ろう=耳の聞こえない人)の学生のための大学であるGallaudet Universityなど見どころのある大学があります。
ワシントンD.C.の治安
ではワシントンD.C.の治安はというと、、、率直に言ってあまりよくはありません。
観光客や住んでいる人の数も多く昼間は人の目がD.C.内のほとんどの場所にあるので安全ですが、夜出歩かない方が良いエリアはもちろんあります(これはD.C.以外のアメリカの都市にもいえることですが)。
下の写真はNeighborhood Scoutとというアメリカの都市の犯罪発生場所とある地域における犯罪件数を教えてくれるウェブサイトで、色が濃い青に近いほど犯罪件数が多いことを意味しています。犯罪の種類にはTheft(盗難)、Vandalism(公共物の破壊行為)や傷害など様々ですが、ひとめで安全な地域とそうでない地域がわかります。
(参照:https://www.neighborhoodscout.com/dc/washington/crime)
SW(Southwest)、SE(Southeast)と地域が分かれていますがその中でもNorthwestとSouthwestは比較的安全で、NortheastとSoutheastはあまり良い近隣(Neighborhood)ではないといわれています(実際に犯罪率もかなり違います)。
そのためアパートなどの賃料もEastサイドの方がWestサイドよりもかなり安くなっています。学生のうちなど安い賃料のアパートを選びたくなることもあるかもしれませんが、Eastサイドはあまりおすすめできません。Eastサイドに住むよりは少し離れた近郊のVirginia州やMaryland州に住んで電車通学するなどした方が良いでしょう。
まとめ
・ワシントンD.C.はアメリカの首都であり、政治の中心地でそこにある大学もPolitical Scienceなど政治学系で有名な学校が多い
・たくさんの美術館や博物館が無料で利用でき、自分の感性を磨ける場所がたくさんある
・メトロやシェアバイクが整備されていて車なしでも生活できる
・D.C.市内の西側(West Side)の方が東側(East Side)よりも安全である
いかがでしたか。ワシントンD.C.は住むにも旅行するにもとても刺激的で学びの多い街です。優れた学校もたくさんあり、D.C.内の学校に進学するのは素晴らしい選択であるでしょう。その分『THE都市』なので治安の面など自分の身を守る努力を怠らないようにしなければなりませんね。
ではまた。
Amerism