『ワクワク?それとも不安?アメリカの学生寮生活とは』
こんにちは。今回はアメリカに留学した際(特に正規の学生として)に必ず避けては通れない学生寮生活について綴っていきたいと思います。
留学生としてアメリカに初めて行く際に色々とワクワク感や不安感があると思いますが、寮生活はもっともワクワクと不安が入り乱れる部分ではないでしょうか。
1、2年次は入寮が原則
皆さんの中には寮に入らずにキャンパスの外で1人暮らししたいよと思う方もいるかもしれませんが、アメリカの多くの大学では1、2年次には必ず入寮しなければいけないというルールを設けています。稀に1年次まで入寮を義務付けている学校もあります。高校のボーディングスクールは基本的に全寮制です。
そのため秋学期が始まる8月、授業が始まる1週間くらい前に新入生オリエンテーションが始まると同時にルームメイトを持ち、寮生活が始まるのです。言わずもがなですが女性は女性とのルームメイト、男性は男性とのルームメイトとなります。
新入生オリエンテーションに関する記事はこちらから。
ルームメイトとの生活はどんな感じ?
実際にルームメイトとの生活はどのような感じなのでしょうか?まずどのようにルームメイトが決まるのでしょうか?
合格をもらった大学へ入学の意思を伝えた後、簡単な自分に関する質問(趣味、就寝時間など)とルームメイトはどういった人がいいかという希望を書くアンケートに答えなければいけません。このアンケートを元に大学側がルームメイトを組み合わせていくのです。
もちろん完璧に自分の希望が通るということもありませんが、私の知り合いで同じくアメリカの大学に通っていた日本人の方は「車好きのルームメイトが欲しい!」ということをアンケートに書いたら、本当に車好きのルームメイトと一緒になっていました。しかもその後、入寮義務の期間が終わった後も、オフキャンパス(キャンパス外)に一緒に住んでいて、とてもいい友達になっていました。アンケート侮ることなかれです。
私自身のルームメイトはというと少し物静かな子で、人口400人余りの田舎町で高校生まで育ったので私が初めてまともに会話した外国人だと言ってました。その後2年間一緒にルームメイトになって、私の英語(話す単語)は彼の英語のアクセントに影響されてるものが多いと思います。
アメリカの学生寮のタイプは?
寮のタイプは大きく分けて3つあります。
1. dormitory(dorm)と呼ばれる自分用のキッチンの完備されてない寮
2. apartment と呼ばれる2〜4人で1つのユニットに住むキッチン完備のアパート
3. townhouseと呼ばれる3〜4人で住むタイプ家
1のdormitoryは上記でもお話ししたキッチンが完備されていない寮(あっても100人以上住んでる寮で1つだけなど)のタイプで1年生はここへ入寮する。基本的にはキッチンがないため学食を取らなければいけない。
2のapartmentは2階建てや3階建てになっており、1つのユニットに個人の寝室が用意されていて、シャワーやキッチンをハウスメイトと共用で使う。洗濯機や乾燥機は自分のユニットの中にある場合や、1つのアパートに数個の洗濯機、乾燥機をシェアして使う場合とがある。
3のtownhouseは一言で言うと家で、2階建て、3階建てになっているものが多い。学校によって「家タイプ」の学生寮を何と呼ぶかは違います。 townhouseにはキッチンはもちろん、シャワー(2つ以上完備されてる場合が多い)、洗濯機、乾燥機までもちろん付いています。その家の住人(4人くらいまで)のみで共有するため便利です。
apartmentタイプやtownhouseタイプの学生寮には3年次以降にならないと住めないことが多い。人気で数にも限りがあるため上級生優先というわけだ。
ルームメイトの義務化が外れる条件は?
そうは言っても一人暮らししたくなる時期があリます。ルームメイトは義務化なのは一般的には1、2年次ですが、2年生からはキャンパス外に住んでも大丈夫という学校もあったり、キャンパス内のapartmentに移れたりもします。
また奥さんや家庭を持っていて、キャンパス外に住みたいという場合も受け入れられる場合が多いです。大学院生の多くはキャンパス外に住んで、プライベートの時間も研究の時間と同様にしっかり確保している印象です。
アメリカの成人年齢である21歳を超えていたら、1年生でもいきなりapartmentタイプの寮に住めたり、キャンパス外に住めたりもします。
ルームメイトはなんで大事なの?
ルームメイトは何故大事なのかと言えば、お互い新入生として大学に入ってきて初めての環境を身近で一緒に頑張れる存在だからです。
真面目なルームメイトであれば毎晩きちんと勉強や自己学習に時間を当てているかもしれませんし、スポーツ好きのルームメイトなら毎日メジャーリーグの試合を部屋で見ているかもしれません。でも同じ部屋に2人だけしかいない状況は絶好の英語を話す機会でもあり、アメリカの文化を直接学ぶ最高の場所です。
アメリカ人の多くの人は自分の知っている情報を相手に共有する人が多いものですから、バンバン興味のあることを聞いてみてください(政治と宗教の話は日本と同様に気をつけなければいけませんが)。
いかがでしたか?ルームメイトのことやどんなタイプの寮に入るかは留学生活を左右すると言ってもいいほど大事なことです。入学が決まった時点でアンケートにはしっかり答えたり、自分の希望を事前に伝えてより良いアメリカ留学生活にしましょう。
ではまた。
Amerism