『アメリカでアルバイト?留学生のアルバイト事情』

こんにちは。アメリカに留学しに来たけど、生活費がもう少し欲しくなった。アルバイトでいいから働いてみたい。などなど。せっかく留学したのなら「アメリカで働く」ということを経験してみたいですよね。 今回はそんな留学生のアルバイト事情について解説していきます。
 

 

アルバイトはキャンパス内だけで週に20時間まで

まずは大前提のアメリカ留学のルールとして留学生はキャンパス内で週に20時間までアルバイトをすることができます。 20時間以上働いて生活費を稼ぎたい!と思う方もいるかもしれませんが、留学生は勉強という目的で留学しているので20時間という制限が設けられています。
さらにアルバイトをするにはSocial Security Number(SSN)と呼ばれる社会保険番号が必要で、アルバイト先の課に受け入れられたらSocial Security Office (社会保険事務局)にSSNを取りに行く必要があります。
SSNはあらゆる書類に名前と同様に書く欄がありとても重要な個人情報であるので、学内のアルバイトをすることはSSNを取得するという点でもメリットがあります。
語学学校ではキャンパス自体に留学生を雇う必要があるほど仕事はないので、語学学校への留学という場合はアルバイトはできないと考えてください。
交換留学などで、日本の大学から1年ないしは2年間留学する場合などはアルバイト禁止という条項が設けられていることがほとんどですので、アルバイトをできる学生は原則的に語学留学や交換留学でない学位留学のみとなります。
さらに高校留学ではキャンパス内に仕事がないため、今回は大学(院)のキャンパス内でのアルバイトに絞ってお話しします。
 

 

ITアシスタントからアメフト部のビデオ撮影まで。多種多様なアルバイト!

大学内には学生が働けるアルバイトがたくさんあって常に何かしらの仕事で募集があります。以下にはどの大学でも見かけられるアルバイトです。
    ・カフェテリアのスタッフ(フライドポテト、サンドウィッチを作る等)
    ・各大学課の受付(電話対応、来客案内等)
    ・ジム(フィットネスセンター)の受付、掃除
    ・チューター
    ・Intramural Sports (学内のスポーツ)の審判
    ・図書館の管理スタッフ
    ・Writing Center (ライティングセンター)のスタッフ
    ・寮のアシスタントスタッフ
    ・キャンパス内のツアーガイド
上記のようなアルバイトは小さな大学から学生数40,000人以上の大規模の総合大学まで見られます。
Intramural Sportsというのは部活ほど激しく練習などはしないが、あるスポーツが好きだという人たちがグループを作って他のグループとそのスポーツで競い合うというもので、バレーボール、フットサル、バスケットボール、フラッグフットボール、アルティメットフリスビーなどがあります。そのIntramuralの審判のアルバイトが長期的ではなく1学期間だけなどの短期間働けます。
Writing Centerは大学内の機関でチューターがレポートなどの添削を手伝ってくれます。英語を専攻(English Major)する学生がアルバイトとして働いていて、文法や文章構成のミスなどを添削してくれるので、特に留学したての頃は大変お世話になる場所です。
Writing Centerに関しての詳しい解説はこちらから。
以下には全ての大学には設置されているわけではないがたまに見かけるアルバイトです。
    ・ ITオフィスのスタッフ
    ・学生がパソコンの具合が悪いなどと言った時に対処したり、直してくれる
    ・アメフト部など部活のアシスタント
    ・コーチや監督が後で見返せるように練習中や試合の様子をビデオを使って撮影し編集する
    ・演劇の補佐
    ・演劇部などの舞台の袖で補助をする
    ・大学のSocial Media (日本でいうSNS)などのメディアマーケティングの補助
    ・大学のメディアに記事や動画などを編集し掲載する
日本にはあまり見かけないアルバイトもあり、短期間だけできるものもたくさんあるのが特徴です。
 

アルバイト代はいくら貰えるの?学生アルバイトの賃金事情

 
では学生アルバイトでは実際にどれくらいの賃金を貰えるのでしょうか?アメリカだからお給料高いのでしょうか。  
実はアルバイト代はアルバイトのタイプによって支払い方法が全く違います。
時給制の場合  
継続的なアルバイト(上記であればカフェテリアのスタッフや大学課の受付など)であれば、学期中であれば常に必要なポジションなので時給制が取られています。時給は最低$9ほどなので、日本での最低時給900円とあまり変わりません。ただ、昼の自分の授業の合間だけ出るなども出来る分、柔軟であると言えます。
固定制の場合  
Intramural Sportsの審判などは2ヶ月間のみということが多いので (バレーボールは3月、4月など)、その期間で$800ドルなどど固定の金額が定めらています。こういったアルバイトは夕方授業が終わった後などに多く見られます。
奨学金として扱われる場合  
アルバイト代を奨学金として学費から差し引くアルバイトもあります。
Student Managerと呼ばれる大学の部活の補佐をするアルバイトは奨学金として貰えるケースが多いです。私が経験したアメフト部のビデオ撮影のStudent Managerのアルバイト(半分インターンシップのようなものでしたが)は続けてる期間によって貰える奨学金が大きく変わりました(固定制)。 
例えば1年目は年間$4,000、2年目は$6,000、3年目は$8,000、4年目は$10,000といった形です。1年目などはあまり稼ぐことはできませんが昇給もしっかりありますし、学費から自動的に引かれる分、稼いだお金を無駄遣いしてしまうということもないのはメリットだと思います。
 

 

留学生にオススメのアルバイト 

以下に私がオススメする留学生のアルバイトを紹介します。英語力にまだ自身がない人でも出来るオススメのアルバイトをピックアップしました。
1.チューター  
チューターは教科の知識さえあれば英語がネイティブ並みにできなくても大丈夫です。
数学のクラスなどは日本の学生の方がアメリカの学生よりもできることが多いのでオススメです。また頭いいね!などど一目置かれることもあって頼られることも多くなり、自然と友達になりやすいといったメリットもあります。
2.Intramural Sportsの審判  
スポーツの知識がしっかりあって、ルールさえわかっていれば英語力は特に問題ではないのでIntramural Sportsの審判もオススメのアルバイトであると言えます。授業後の夕方くらいから試合があるので、夜ご飯を食べた後の息抜き程度に働けるのも良い点です。
3.カフェテリアのスタッフ  
カフェテリアでは基本的にルーティンワークで一旦業務を覚えてしまえば英語力にかかわらず問題なく働けるのでオススメです。ポテトやベーコンの作り方などもマニュアル化されているので心配はありません。
ちょっと難しそうだなと思ったのが、Subwayで見られるようなサンドウィッチを作るエリアもあるのでそこの担当は学生に何をパンの中に挟むかしっかり聞き取らなければいけないので少し難易度が高めですが、最初は簡単な業務から任せられると思うので、英語力が上がってきたらチャレンジしてみると良いでしょう。
 

 

まとめ  

    留学生の中でも学位大学(院)留学でキャンパス内アルバイトをすることができる
    アルバイトの種類は多く、それぞれ時給制・固定制・奨学金制と分かれている
    英語力に自信のない留学へのオススメのアルバイトはチューター・Intramural Sportsの審判・カフェテリアのスタッフなど
アルバイトをすることはSocial Security Numberを得ることやアメリカでの働き方を知るという点でもとても良い機会ですので生活費に余裕がある学生でも1度は経験してみることをオススメします。
ではまた。  
Amerism