『アメリカで多民族国家をより感じられる都市』
こんにちは。アメリカは多民族国家と言われていますが人種や文化が偏っている地域ももちろんあります。日本からの留学生の中にもせっかくアメリカに留学するのだから多民族国家を味わえる場所がいいと望む人もいるのではないでしょうか。ということで今回は多民族国家アメリカの中でよりMultilnational(多民族)な地域を紹介していきます。
ニューヨークシティ (New York City)
いわずもがな世界の様々な文化が入り混じっている世界経済の中心地ニューヨークシティ(New York City)は多民族国家を感じられる場所でしょう。日本を含めた東アジアや東南アジアはもちろん、欧米の文化、黒人文化と人種のるつぼの象徴のような都市です。
アジア系のレストランやショップがたくさんあるChina Townをはじめ、BronxやBrooklynは黒人文化がとても発達しています。日本食レストランの数はもちろんのこと日本人旅行者や居住者の数も多いので街中で日本語が聞こえてくることは普通。
あまり日本人が住んでいないようなところに留学したい方にはニューヨークシティはオススメできません。
サンフランシスコ (San Francisco)
近年IT産業の中心地として著しい発展をしてきたサンフランシスコ(San Francisco)を中心としたベイエリア(Bay Area)も海外からの多くの労働資本を受け入れているおかげで国際的な多民族都市となりました。日本人の多くは最近ではサンフランシスコ南部の近郊都市サンマテオ(San Mateo)に移住していていますが、それでもなお多くの日本人がサンフランシスコに住んでいます。近郊都市のオークランド(Oakland)にも多くの移民の人々が住み、ベイエリアを国際色豊かなエリアにしています。
またメキシコと隣あわせのカリフォルニア州の都市でもあるためメキシコ系移民やヒスパニックの人口が多いのも特徴です。
富裕層が多く住むサンフランシスコですが一方で貧困層も多く住んでおり、経済格差の激しい都市でもあります。サンフランシスコに住むのであればヒスパニックカルチャーにたくさん触れる機会があるはずですので、日本であまり感じられない文化を是非体験してみてください。
サンタフェ (Santa Fe) とアルバカーキー (Albuquerque) とニューメキシコ州 (New Mexico)
日本人にはあまり馴染みのない州のニューメキシコ州ですが、メキシコの北部にある州でメキシコ移民の人々・ヒスパニックがとても多い州です。
ニューメキシコ州の州都であるサンタフェ(Santa Fe)、最大都市であるアルバカーキー(Albuquerque)にはヒスパニックの人々だけでなくネイティブ・アメリカンの人々がたくさん住んでいます。ニューメキシコ州はアメリカでネイティブ・アメリカンの人口が一番多く、彼らの居住区であるプエブロ(Pueblo)が19も点在しています。そのためニューメキシコ州はヒスパニックとネイティブ・アメリカンがおり混ざって他の州では見られない独自の文化を作っています。
ニューメキシコは他の州に比べて日本人だけでなく黒人の人口も少ない珍しい州です。日本人のあまり多くない州に留学したいと思っている方、アートに興味がある方は異彩を放つニューメキシコ州に魅了されることでしょう。
ダラス (Dallas) やヒューストン (Houston) とテキサス州 (Texas)
メキシコの北部にあり、ニューメキシコ州やカリフォルニア州と同様にヒスパニックの人口がとても多いテキサス州も多民族国家を感じられる州です。
白人はもちろん、黒人、ネイティブアメリカン、アジア人など様々な人種の人々で構成されています。テキサス州は企業への消費税がかからないため、近年アメリカの大企業がテキサス州へ本社を移しています。
トヨタのアメリカ本社もダラス(Dallas)に移されたことにより、ダラス近郊の町に日本人人口が増えて大規模日本食スーパーやレストランが設立されています。日本人留学生や駐在の方も不自由なく暮らせ、他の国・他の文化圏から来た人への理解もとても深い。
ヒューストン(Houston)は特にヒスパニックの人口が多く、スペイン語が町のそこらじゅうで聞こえてくるでしょう。
ジャージーシティ (Jersey City)
ジャージーシティ(Jersey City)はニュージャージー州にありながら、すぐお隣にニューヨークシティがあるためニューヨークで働いている人も多く居住しています。そのため文化的・言語的な多様性はとても高く、中規模の都市としては最大の他文化都市です。
番外編:他文化・多民族都市の逆!単一民族・文化が多数を占めているアメリカの都市
ハイアリーア、フロリダ州(Hialeah, FL):ヒスパニックとラテン系民族
フロリダ州マイアミ(Miami)の郊外にある都市ハイアリーア(Hialeah)の96%はヒスパニックとラテン系民族で、ほぼ全ての人がスペイン語を喋ると言えます。
ラコニア、ニューハンプシャー州(Laconia, NH):白人(カフケイジャン)
ニューハンプシャー州最大都市のマンチェスター(Manchester)の北部にある都市ラコニア(Laconia)の94%は白人(またはカフケイジャンとも呼ばれる)。ニューハンプシャー州を含め、バーモント州、メイン州などのアメリカ北東部の州は白人の割合が高いことで有名です。
ジャクソン、ミシシッピ州(Jackson, MI):黒人(またはアフリカ系アメリカ人)
南部(South)と呼ばれる地域は昔から黒人の方が多い地域でありますが、その中でも特にミシシッピ州のジャクソン(Jackson)の黒人人口は州全体で81%と非常に高くなっています。ジャズなどの黒人文化がとても発展していてアメリカの歴史を知る上でも重要な都市です。
(参考:WalletHub, node.data.uri)
まとめ
* 多民族国家を感じられるアメリカの都市にはニューヨークシティ、サンフランシスコ、サンタフェ、アルバカーキー、ダラス、ヒューストン、ジャージーシティなどがある
* 単一民族・文化が占めているアメリカの都市はハイアリーア(ヒスパニック・ラテン系民族)、ラコニア(白人)、ジャクソン(黒人)などがある
いかがでしたでしょうか。ここには紹介していませんがロサンゼルスや他のカリフォルニアの州などもご存知の通り多民族・多文化都市です。
ハワイも日本人をはじめ、Pacific Islanderと呼ばれる太平洋諸島の先住民の方が多く住んでいてまた違った多民族都市・州でもあります。
もしあなたが真の多民族国家を感じたい場合こういった都市を訪れたり住んでみたりするのもとても良い経験になるかもしれませんね。
ではまた。
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