『留学中にアメリカから/へ荷物を送る-アメリカの郵便事情-』

こんにちは。留学でアメリカに行く予定だけど、たくさん荷物を持っていけないし、必要なものだけ後で日本から送ってもらおうかな。アメリカからのお土産を発送したいんだけど、郵便局も色々あってどこを選ぼうかなど。郵便に関する情報は知っておきたいですよね。 今回はアメリカから、または、アメリカへ留学中に荷物を送る方法や郵便会社の比較などアメリカの郵便事情について詳しく解説していきます。

アメリカの大学で/への荷物の送付および受け取り方

【日本から送付する場合】
まずはアメリカへ留学中のお子さんのために、ご家族が郵便などを送る場合は通常の他の郵便と同じように郵便局に行き、国際郵便を頼みます。その際、届け先が大学内の場合、小さな便箋等ですとお子さんに割り当てたれたmailboxに届き、大きな荷物であればmail serviceと呼ばれる大学内の郵便局に届きます。荷物がmail serviceに届くと、自分のメールアドレス(学校のメアド)に届いたことが伝えられるのでその後に取りに行くという形です。 
 
【日本へ送付する場合】
留学生のあなたがご両親などに荷物を送る場合はどうするのか。ここでポイントなのが学校の規模です。小さなリベラルアーツカレッジなどの場合、前述した学内のmail serviceで荷物の受け取りはできるが発送はできないという場合があります。この場合、international student officeに相談してみましょう。車の持っていない留学生のために近くの郵便局までバスやゴルフカートなどで乗せて行ってくれる場合があります。もしもそういったサービスがない場合、自力でキャンパス外まで行く必要があります。
反対に、中規模から大規模の大学の場合、学内のmail serviceで受け取りも郵送もすることが可能です。通常の郵便のように速達にも対応していますし、便箋や、小包切手封筒を購入することもできます。中には学割で少しだけ安く送れるサービスを実施している大学もあります。
 
【英語で住所の書き方】
英語で住所を書く順番ですが、日本と逆の順番で書きます。どういうことかと言いますと、下の図を見てください。
まず中央にドカンと大きく書いてある住所が受取人の住所です。まずは最初に受取人の名前(Favored Recipient)を書き、その下に住所を書きます。受取人の名前の上に、「TO」をつけて、受取人の情報であることを明示しても良いと思います。
左上には差出人の名前を書きます。「FROM」を名前の前につけてあげると丁寧です。
住所はまず通り(Street)の名前を書きます。日本の住所でしたら、何丁目の何番地かを最初に書きます
以下に架空の住所を日本語と英語のものでつくり、比較できるようにしました。
 

日本語 山田 太郎
神奈川県 横浜市 鶴見区 鶴見中央3-5-50 501号室 230-0051

英語 Taro Yamada
Tsurumichuo 3-5-50, #501, Tsurumi-ward, Yokohama, Kanagawa, Japan, 230-0051 または 3-5-50 Tsurumichuo #501, Tsurumi-ward, Yokohama, Kanagawa, Japan, 230-0051

というようになります。郵便番号は一番最後に書きます。
 

アメリカの郵便会社は主に3つ、USPS、UPS、FEDEX

アメリカには主に3つの郵便会社(carrier)が存在しています。
USPS (United States Postal Service)
最も支店、店舗数が多いのがUSPSで、国の予算が多数投入されている国営の郵便会社です。連邦政府の統括内にあり、日本でいうところの日本郵政です。
USPSの特徴として店舗数が多いこと、小さい(2パウンド=900g)小筒やはがき、封筒であれば他の郵便会社よりも安いのが特徴です。
さらにUSPSでは荷物を郵便局で受け取ることができたり、郵便局内に自分の私書箱(mailbox)をもち、そちらへ荷物を入れてもらうようにもできます。私書箱の1ヶ月あたりの料金は場所によりけりですが安いとこだとで$20、高いところで$70ほどで契約できます。
USPSの弱点として、トラッキングにやや不安があるところがあります。国際郵便を含め、アメリカは国土が広いため1つの荷物を遠くの州などへ輸送する際、いくつかの配送センターを経由して郵便物が「乗り換え」をするのですが、その乗り換えの際に間違えて別の配送センターに送られてしまうということもあります。もちろん頻繁に起こることではありませんが、相対的に他の郵便会社に比べると起こりがちです。
 

 
【UPS(United Parcel Service)】
UPSは民間の郵便企業できちんと連邦政府に認められ、その安全性と速さに定評があります。その特徴として、USPSよりもトラッキングに優れており荷物が無くなるといったことはほとんどありません。どこの配送センターを経由して、何時に到着したかなどの詳細も調べられるので、カスタマーへ安心感を与えることができます。
さらに時間管理に優れており、予定された日時にきちんと届けてくれます。また同日郵送、翌日郵送なども優れており、amazonをはじめとした多くの企業がUPSを使っています。
弱点としてUPSは軽い荷物の場合USPSよりも料金が高いことが挙げられます。
反対に重さが2パウンドを超えるものだとUSPSよりも同等か安くなる場合もあるので比較してみると良いでしょう。
国際郵便の場合関税交渉の関係からUSPSと比べて多少値段が跳ね上がります。 急ぎの場合に土曜日に配送してもらうと追加料金がかかることも弱点と言えるでしょう。
UPSには郵便以外にも、notary publicという公証人の働きもあり、公証スタンプを書類で要求される場合などはUPSでお願いをすることもできますし(有料)、background check(身元調査)を雇用主から雇用される前に依頼された場合、UPSで自分の指紋をとりその情報を雇用主に送ることもできます(有料)。
他にもAt&Tという大手の通信会社(携帯、電波等)からWi-Fiの契約をしてルーターを借り、契約を解除した後にルーターを返す場合はUPSへ持っていけば無料でAT&Tに返送してくれます。
Amazonで本を売った場合やレンタルしていた教科書を返す場合なども無料でUPSが返送しておいてくれます。
有料ではありますが、自分の住所付きのメールボックスを借りることもできます。
 

 
【FEDEX】
FEDEX民間の郵便企業で速さと正確な配達時間を売りにしています。UPSと同様に正確なトラッキングで配達時間を守ることと、その配達までのスピードが他の郵便会社を圧倒しています。また土曜日に配送してもらう場合でも追加料金はかかりません
国際郵便の際でも場所によっては最速で1日、2日で届きます。日本-アメリカ間でも3日ほどと驚異のスピードを誇ります。
その分料金は他の2社に比べると割高です。
50パウンド(=23kg)を超えるような荷物の場合交渉して値段を下げてくれる場合もあるのでやってみる価値はあります。
公的な重要な書類で、例えばUSCIS(アメリカ市民権・移民局)からビザなどの重要な書類が届けられる場合などトラッキングと速さに定評のあるFEDEXが使われるという場合があります。 
FEDEXは田舎や小さい町では支店がないところもあり、注意が必要です。
 

結局どの郵便会社がいいの?

 
どの郵便会社も住んでいる街にあると想定します。
    軽い荷物(2パウンド以下)の場合USPS
    トラッキングに優れていて少し重量のある荷物の場合UPS
    とにかく早く正確に届けて欲しいという場合にはFEDEX 
という結論です。
あなたが大学に住んでいて学内のmail serviceで配送も行なっている場合は手軽なのでそれを使うことをオススメします。
主観ではありますが、相対的にバランスがよく優れているのはUPSで、現地で働いていた時はUPSを利用していました。   

 

まとめ

    アメリカ留学の場合、大学のmail serviceで荷物の受け取り+送付もできることがある。できない場合は最寄りの学外の郵便局まで行く必要がある
    送付物の住所の書き方は日本とは逆で、名前の次に、番地、(部屋番号)、(区)、市、都道府県(州)、国、郵便番号の順
    郵便会社は主に3つあり、USPS、UPS、FEDEX。用途によって使い分けるべし
いかがだったでしょうか。郵便は「日本から」、「日本へ」など、アメリカ留学した際に頻繁に使うようになるサービスだと思うので、渡米前にきちんとサービス内容を把握しておくと、渡米後にスムーズになります。 ちなみにアメリカではポストが青色です(ここ重要)笑 ではまた。
 
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