『アメリカの大学での言語メジャー:留学中に留学できるってほんと?』
こんにちは。アメリカに留学したけれども他の言語にも興味がある。周りにヒスパニックの方が多いのでスペイン語も学んでみたいなど。
アメリカに留学してメジャー・マイナーで英語以外の言語を専攻する方も結構お見かけします。では英語の環境のアメリカの大学で他言語の専攻をするというのはどういうことなのでしょうか。詳しくみていきましょう。
どんな種類の言語が大学で提供されているの?
アメリカの大学では一体どんな言語が学べるのでしょうか。下記が学べる言語の一覧です。
・スペイン語(Spanish)
・ポルトガル語(Portuguese)
・ドイツ語(German)
・フランス語(French)
・中国語(Chinese)
・日本語(Japanese)
・韓国語(Korean)
・ロシア語(Russian)
・イタリア語(Italian)
・アメリカ手話(American Sign Language)
・ギリシャ語(Greek)
・ラテン語(Latin)
・アラブ語(Arab)
・ペルシャ語(Persian)
他
上記にあげた言語以外にも特に学生数が20,000人を超えるようなマンモス校では様々な言語メジャーを提供しています。
スペイン語、中国語、ドイツ語、フランス語は大きな大学から小さいリベラルアーツカレッジまで提供するアメリカの大学での主要な言語メジャーです。アメリカの手話であるAmerican Sign Languageは音声言語ではないですが多くの大学で提供されていて、上記の4言語に次ぐほど多くの大学で提供されています。
留学生はアメリカに留学しに来ている時点で英語という第二言語を学んでいるため、第二言語の必修科目(requirement class)はありませんが、現地のアメリカの学生は大学で提供されている上記のような言語から1つ選択して最低2クラス分の言語のクラスを取らなければなりません。高校で学んだ言語を大学でもっと深く学ぶという学生も多くいます。
言語メジャーのコース過程
言語メジャーのコース過程
言語メジャーのコースは主に
* Freshman(1年生)からSophomore(2年生)までにBeginning Class(初級者クラス)を2つと、Intermediate Class(中級者クラス)を1つか2つ取る
* SophomoreからJunior(3年生)にかけてその言語が話されている国の文化(culture)や歴史(history)を学ぶクラスを2つくらい取る
* JuniorからSenior(4年生)の間にその言語が話されている国に留学(study abroad)する
* Senior(4年生)にIndependent Studyと呼ばれる自分でテーマを決めて論文を書いたり、漫画を翻訳するなど言語専攻の集大成のクラスをとる
以上のような流れで4年間のカリキュラムが組まれています。
今回の記事名でもある留学中に留学するということは、アメリカ留学中に言語メジャーを選び、JuniorまたはSeniorに半年間(ないしは1年間)その言語の国に留学するということです。英語同様にスペイン語も好きというのでスペイン語をダブルメジャーで専攻していてスペインに半年間留学していた方に私地震お会いしたこともあります。
ダブルメジャーにしつつ、スペインに留学までしていたので相当忙しかったのではないかと思いますが、スペイン留学というワクワクした目標があったのでとても楽しそうに自分のメジャーについてお話ししていたことを覚えています。
留学をさらにしなければいけないということは自分のアメリカの大学を1学期間ないしは2学期間(=1年間)離れなければいけないので、大学で仲良くなった友達ともしばらく会えないという状況にもなり、その辺りも考えなければいけないのです。
言語メジャーの良いとこ悪いとこ
【良いところ】
言語メジャーは英語以外にも他の言語を身につけられるということはまずメリットの一つでです。日本を含めて世界でも複数の言語を話せる人材が求められていますし、他言語を話せるということはそれだけ活躍できる場が増えるということです(中国語を話せると中国で就職するということも視野に入ります)。
他の国の文化・言語を知るということはそれだけ視野が広がり、新たな発見があるということです。今までは興味がなかった分野への関心が増えるなど将来のやりたいことがもっともっと増えるかもしれません。
【悪いところ】
私が思う言語メジャーのデメリットを挙げるとするならば、まず英語が中途半端な状況でまた別の言語圏に留学してしまうとどちらの言語も中途半端にしか話せなくなるということがあります。半年、1年という期間の留学は短いようで長く、その分英語圏での留学経験が「減ってしまう」ということになります。大学の中には言語メジャーではない学生でも、イギリスやオーストラリアといった英語圏の国への短期留学プログラムを提供している大学もあるので、そういった形で「留学中の留学」をすることも可能です。
もう一つは言語メジャーのみでは就職の際にスキルを証明しづらくあまり有利に働かないというということあります。あくまで言語はツールであって通訳や翻訳家になるのであれば話は別ですが、言語+αの何かないと就職の際にスキルがあるとみなされません。もし言語メジャーをアメリカの大学で選ぶのであればダブルメジャーにすることを強くオススメします。ダブルメジャーは取らなければいけない科目も増え大変です。しかしその分卒業する際には2種類の分野で十分な知識・スキルがあるとみなされ就職でも有利です(もちろん実力も実際に付きます)。
まとめ
* アメリカの大学にはスペイン語、ドイツ語、フランス語、中国語をはじめとして様々な言語が提供されている
* 大きな総合大学ほど多くの言語プログラムがある
* 言語メジャーのコースはFreshman 、Sophomore(1、2年)次にその言語のクラスをとり、3年次に文化・歴史のクラスと留学を経験する
* 言語メジャーにはメリット・デメリットもありよく考えて選択する必要がある
いかがでしたか。留学しながらまた別の国へ留学できるというのはさらに大きな可能性を与えてくれるでしょう。複数の言語を話せる人材はこれからどんどん増えてきてきて重宝されます。もし言語メジャーに興味があってこの記事が少しでも役にたてば幸いです。
渡米後に英語力を身につける方法についてはこちらから。
ではまた。
Amerism