『春恐怖症!アメリカにも花粉症はあるの?』

こんにちは。この時期(3月)にもなると日本では花粉症のピークの時期になり苦しんでいる人も多いのではないでしょうか(事実私もその中の一人です)。アメリカ留学を考えている人の中にも花粉症の方がいるかと思いますので、アメリカでも花粉症が出ることはあります。 今回はそんなアメリカの花粉が多い地域など花粉症事情についてお話ししたいと思います。

私たち日本に住んでいる人の中で花粉症にかかっている場合、一番多いのがスギとヒノキではないでしょうか。一般的にスギ花粉は2月の半ばくらいから5月くらいまでで、ヒノキ花粉は3月後半から5月くらいまでがピークの時期です。

スギ(Cedar)

スギは英語ではJapanese Cedarと呼ばれ、アメリカにあるCedarと全く同じではありません。
アメリカに見られるCederの種類
    ・Western Redcedar
    ・Eastern Whitecedar
等。
Westen Red Cedarは主にアメリカの西海岸やロッキー山脈に分布しています。下記の地図を参考にしてください。
(参考:DataBasinより https://databasin.org/datasets/bb40172fc44745a59039f136e3e83710)
こちらはDataBasinという様々なデータや統計を集めてマップ化してくれているアメリカのウェブサイトの情報です。 濃い緑色はよりたくさん分布していることを表しています。
Western Redcedar はアメリカのカリフォルニア州からずっと上の方まで伸びていて、アラスカに近いカナダ西岸部まで分布しているのがわかりますね。さらにロッキー山脈にもまばらに分布しています。反対に、グレートプレーンズより以東には分布していないのもみていとれるのではないでしょうか。
アメリカの西海岸には大きなredwood(セコイア/セコイアメスギ)が象徴的なRedwood National Parkやシエラネバダ山脈の中にあるSequoia National Park等と、大きなスギ科やヒノキ科の木が植えてある国立公園も多いのが特徴です。
続いて、Eastern Whitecedarですがこちらもまずは分布図を見てみましょう。
(参考:United States Department of Agriculture Forest Serviceより https://www.fs.fed.us/nrs/atlas/tree/68)
こちらも名前のとおり、アメリカの東部でみられるCedar(スギ)です。
東部にもアパラチア山脈というなだらかな山脈があり、Eastern Whitecedarもたくさん分布してます。また中西部、特にミズーリ州やアーカンソー州、テネシー州やケンタッキー州といった州でも集中的に分布しています。
テネシー州にもMammoth Cave Nationl Parkという大きな国立公園があり、そこにもたくさんのCedarが見つかります(上記地図の約中心青い部分)。 国立公園がある場所にはその分たくさんの種類の木々があるので、そういった地域に花粉が多いのもうなずけます。

ヒノキ (Cypress)

ではヒノキはどうでしょうか。ヒノキは英語でCypressと呼ばれます。このヒノキはスギほどアメリカ内でメジャーな木ではありません。 一番メジャーなヒノキはBald CypressPond Cypressです。 Bald Cypressには水分が重要で湿地帯などで生息します。へーという感じですよね。
(参考:United States Department of Agriculture Forest Serviceより https://www.fs.fed.us/nrs/atlas/tree/221) 湿地帯で有名なルイジアナ州やフロリダ州に分布しているのがわかるでしょう。
Pond Cypressの分布図がこちらです。
(参考:United States Department of Agriculture Forest Serviceより https://www.fs.fed.us/nrs/atlas/tree/222) こちらは特にフロリダ州に分布しています。
私自身はヒノキに対しては花粉症は発症しないのですが、なかにはヒノキに対して強い花粉症がある人もいると思います。 そういった人にはフロリダ州はベストな留学先、旅行先ではないのかもしれません(もちろん花粉症のシーズンは1年の4分の1程度ですが)。

花粉症を発症しにくい地域・州

 
ここから話すことは私の主観と経験がかなり混じりますが、花粉症を発症しにくい地域と州について解説していきます。 ではそれはどこかというと、グレートプレーンズエリアです。
上記の地図上の黒丸の部分です(ざっくりな丸ですが)。皆さんも中学校の地理などで学んだようにグレートプレーンズは草原が広がっている平らな地域で、一面小麦畑が有名なカンザス州やネブラスカ州などがその一例です。
 
そのためスギやヒノキが多い、国立公園帯や湿地帯が少ないのが特徴です。そういった森がないので花粉症で苦しむ可能性は他の地域よりも低いです。
事実、私自身オクラホマ州とカンザス州に長期で滞在し、春の時期を経験しましたが、花粉をあまり、もしくはほとんど感じませんでした。 オハイオ州にも長く住んでいましたが、オハイオ州ではスギ花粉をバンバン感じました(笑)。
ここまでで紹介したCedarやCypressの地図と照らし合わせると、グレートプレーンズのエリアはあまり分布図の中に入っていないことがわかると思います。 本当に花粉を避けたーいっていう人は留学先の選定の参考にしてみてください。 反面、National Parkといった雄大な国立公園が少ないのがネックではあります。
花粉症の有無に関わらずアメリカのおすすめの留学先を知りたいと言う方はこちらの記事も。

まとめ

    ・アメリカにもスギ花粉やヒノキ花粉があるが日本のものとは違う
    ・グレートプレーンズにある州だと、スギ花粉やヒノキ花粉が少なめ
 
いかがでしたか。今は花粉症がきつい時期で、アメリカに留学を考えている人にも多少参考になったのではないでしょうか。 私も花粉症歴15年ほどで苦しんでます。花粉症だからといって選択肢を狭めることはよくありませんが、こういうことを知っているのは大事なことではないかと思います。 誰か私の花粉症を治してー。
ではまた。
 
Amerism