『アメリカ留学する前にしっておきたいアメリカの眼科事情』
視力の数値指標
アメリカの視力指標が日本のものととても似ています。似ているとはどういうことか。
日本の視力数値は1.0や2.0はたまた0.5とかで表ますよね。アメリカの視力指標は分数で表し、分子を20に設定しています。
以下の表を見てください。
日本の視力指標で一番良い2.0という数値は、アメリカでは20/10と表されます。20/10も2(2.0)と同じですので表記方法は違えど同じ数値なのです。
同様に、1.3は20/15、1.0は20/20・・・というふうに日本の視力指数とコンセプトは同じです。
その他、簡単に眼科や処方箋で使う用語を紹介しておきましょう。
コンタクトレンズの外側などにも書いてある指標なので参考にしてみてください。
D: Degree またはPwr: Power (度数)
CYL: Cylinder (乱視の度合い)
Axis: (乱視のレンズの角度)
他の用語
Astigmatism:乱視
Diameter:直径
BC: Base Curve(レンズのカーブの度合い)
コンタクトは眼科にかかり処方箋を貰わなければ買えない
眼鏡であれば眼科に行って処方箋をもらい、近くの眼鏡屋さんで買ったり、そのまま眼鏡屋さんで度を測ってもらい購入しますよね。ではコンタクトはどうでしょうか。
処方箋の期限が残っていればそのまま眼鏡屋さんでコンタクトを買ったり、もし切れていた場合でもインターネットなどで処方箋なしで買う人もいるのではないでしょうか。
一方アメリカではインターネットで買う際も必ず有効期限の残っている処方箋が必要です。もし処方箋の期限が切れてしまえば、眼科にまた行って検査をして、視力を測り直してからでないとコンタクトレンズは買えません。
そのため渡米後に眼科へ行くのが少し面倒くさいと思う人は多めにコンタクトを買っておいた方が無難です(もちろん定期的に眼科医に診てもらう方が良いことはいうまでもありませんが)。
切れた場合には日本の家族に買ってもらったのを郵便で送ってもらうという選択肢もあります。眼科医に再びかかるより送料の方が安くすみます。
また日本のインターネットサイトで買った方が安い場合が多いです。
保険適用
もしあなたが現地の医療保険を頼むのであれば、必ず覚えておかなければいけないのがHMOとPPOという用語です。
HMOとはHealth Maintenance Organizationの略で、自分のかかりつけ医を持つ保険です。何か病気や診察の前にはかかりつけ医に専門医を紹介してもらわなければいけないシステムで、少し煩わしい分、自己負担額が安くなります。
反対にPPO(Preffered Provider Organization)はかかりつけ医を経由せずに専門医にかかれる反面、自己負担学がHMOよりも高くなります。
どちらのプランを選ぶ場合でも覚えていなければいけないのが「ネットワーク」という考え方で、自分のネットワーク(In-Network)の中であれば保険料が従来のように適応されますが、保険のネットワーク外の病院・診療所(Out-of-Network)を使う場合、保険料がぐっとあがります。
ただし、医療保険に「目」や「歯」はカバーされないことが多いので、別途加入する必要があります。
目に関する保険(Vision)を持っている場合は、眼科に自分の保険でカバーされるか確認しましょう。Visionの保険は個人の場合年間$150-$200くらいが相場です。会社の保険に加入する場合はもっと安くなります。
私は当時、月$3くらいの会社の保険に入っていました。かなり安い方だったなと思います。
初めて留学をする際は日本の保険が無難
初めて留学する場合・留学1年目、英語力に不安がある場合は日本の保険が無難です。現地の保険よりも多少保険料が高い場合が多いですが、いざと言う時に日本語でサポートを受けたりできるので安心です。
クレジットカードにも海外旅行用などで保険料がカバーされるものがたくさんありますが、あくまで海外旅行用を目的としているので、期間が90日間と短く設定されているのでオススメできません。長期で行く場合などは特に、きちんとした保険に加入するべきです。
留学生の場合、学校の保険に入っておくのも選択肢です。多くの学校が学校外で加入した保険にきちんと条件を設けています。例えば、out-of-pocket maximum(年間における自己負担の保険料)がXXXドル以上などです。
覚えておくべきことは大学側から提供される保険の中でVision(視力)に関する部分は通常のプランではカバーされず、追加で保険料を払うとカバーされますよという場合が多い。
したがって視力がよくない人は大学が提供する保険を選択する場合、視力の部分に注意して追加料金が発生するかなど確認しましょう。
まとめ
・視力の数値指標はアメリカの数値は分数で表され、分子を分母で割った数値は日本で使用されている数値と同じである
・アメリカでは眼鏡やコンタクトレンズを買う場合は必ず有効期限内の処方箋が必要
・医療保険にはHMOとPPOの2種類があり、HMOはかかりつけ医を介して専門医を紹介してもらう方法で自己負担が安く済み、PPOはかかりつけ医を介さなくても良いが、自己負担が高くなる
・Vision(視力)やDental(歯)の保険は別途専門の保険に加入する必要がある
・初めての場合・留学1年目や英語力に不安がある場合は日本の会社の保険が無難
いかがでしたでしょうか。私もそうですが、目がよくないと何かとお金がかかるものです。それでも医療や保険に関する選択は慎重に情報をたくさん集めて決断するべきです。是非自分にあった医療プランを選んでくださいね。
ではまた。
Amerism