『英検でアメリカ留学はできるのか?』

こんにちは。英語学習者にはとても馴染み深い英語テストである『英検』ですが、果たしてそのスコアはアメリカ留学の出願の際にどこまで認められているのでしょうか。TOEFLやIELTSのスコアだけでなく、英検でのアメリカ留学はどこまで可能なのかをこの記事では深掘りしていきます。
 

  
 

英検とはなんぞや

ご存知の方が大半だとは思いますが、一応英検とはなんぞやと説明させていただきます。
正式名称は実用英語技能検定。グレードは5級〜1級まであります。義務教育に英語学習が導入される以前までは、5級で中学1年生、4級で中学2年生・・・というような目安でした。義務教育化されてからは小学校で5級や4級と目安となる学年が下がってきました。これは自然なことですが、中学校一年生終了時に5級を取得できた身としてはなんだか羨ましいですね。
1級〜3級までは1次試験の筆記試験に加え、2次試験で面接がありリスニング・スピーキング力を試されます。
 

 

アメリカ留学に英検2級は必須、英検1級でも。。

 
結論からいうとTOEFLのスコアを使わずに英検のスコアでアメリカの大学に出願することは可能です。 
とはいえ最低英検2級は必要です。英検1級ともなると巷ではその難易度はTOEFLだと100点以上、TOEIC900点でも取得は困難と言われているレベルで、入学を認めてくれる大学の数も増えてきます。
 
一方、英検を認めている大学の多くは規模の小さいリベラルアーツカレッジやコミュニティカレッジで英検2級で入学は認めるけれどもESLのクラスは受講して下さいといった条件付きが多くなります。
もっと言えば英検1級を取得していたとしてもどこの大学でも認めてくれるわけではなく、一部の認められている大学の合格率が上がること、そしてESLを取らなくても良いことがメリットです。厳しい言い方ですと英検1級を持っていてもHarvardやYaleといった名門大学の英語のスコアをパスし合格できるわけではありません。 
 
英検を認めている学校の一覧は英検の公式ウェブサイトに公開されているので参照してみてください。認定校は200校ほど。
 
また高校留学や他の国への英検での留学への選択肢ももっと広がっているので一概に英検での留学がダメだというわけではありません。

 

英検よりやっぱりTOEFLの方が選択肢が広がる

 
 
ここまで話してきましたがやはりことアメリカの大学留学となるとTOEFLの方が重要なテストであると言えます。スピーキングやリスニングの難易度は圧倒的にTOEFLの方が難しく、現地での学生生活の中で使えるものが多いので実用性の上でもTOEFLに軍配が上がるでしょう。
 
さらにアイビーリーグや大規模の州立大学などの上位校を目指す上でもTOEFLは欠かせません。
 
とはいえ、英検を受け級を上げていくということは英語学習の上でもモチベーション維持につながりますしとても大事なことです。 

まとめ

 
    ・英検で出願できる大学は小規模のリベラルアーツカレッジやコミュニティカレッジ
    ・アイビーリーグや大規模州立大学などの上位校を目指す上でもTOEFLの方が重要度は高い
    ・高校留学や他の国での留学に英検留学は有効である
    ・英検を受けることで英語学習のモチベーション維持に繋がる
 
いかがでしたか。
2020年現在、英検を認めているアメリカの大学はまだそこまで多くはありません。しかしこの数も徐々に増えていくのは間違いなく、英検自体の『質』(スピーキングの難易度など)も上がっていくでしょう。
 
今回の記事では英検について少し否定的な意見もおり混ぜていますが、英語学習ということに焦点を当てた際に決して英検は無駄ではないので自分の目的に合わせて受検を考えるのが重要です。 
 
ではまた。
 
Amerism