『アメリカ留学後の留学生の進路とは?卒業後も視野に入れて留学計画を立てよう』
こんにちは。アメリカに留学して学校を卒業した後は、留学生たちはどのような進路を選択するのでしょうか。もしあなたが留学を考えているのなら留学中だけでなく、留学後のことまで視野に入れておきたいですよね。
というわけで今回は留学生はアメリカ留学後にどのような進路を選択するのか解説していきます。
日本で就職
アメリカの大学を卒業後多くの人が日本に戻り就職をする選択をします。後々お話ししますが、これにはアメリカで就職することが難しいという理由があるからです。
【ボストンキャリアフォーラム】
日本人留学生の多くは、毎年冬に開催されるBoston Career Forum(ボストンキャリアフォーラム:通称ボスキャリ)に参加します。ボスキャリには日本からの有名企業が多く出店していて優秀な日本人留学生を毎年リクルートしています。参加企業の数も200社を超えます。
ボスキャリのホームページはこちらから。
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ボスキャリは毎年秋に金曜から日曜までの週末の3日間を使って行われます。留学生たちはこのボスキャリに備えてレジュメの作成やエントリーシートや面接の対策に時間を割きます。
ボスキャリの凄いところはこの3日間の間に内定の連絡までもらえることが多いことです。留学生の多くは5月卒業で、夏入社の方が大半ですが、12月卒業の学生は他の日本の学生と同じように春から働けることもあります。
【東京サマーキャリアフォーラム】
ボストンキャリアフォーラムよりも多くの企業が参加するのが東京サマーキャリアフォーラムです。東京ビッグサイトで毎年6月末に行われます。5月に卒業した学生や夏休みに入った3年生以下の学生も参加しやすい時期に開催されています。内定を狙っていくのであれば3年生以上の大学生が参加するべきですが、インターンシップを提供している企業もあるので下級生も必見です。
東京サマーキャリアフォーラムのホームページはこちらから。
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東京サマーキャリアフォーラムは土曜日・日曜日の計2日間で実施されます。ボスキャリの練習のような感覚で受けている留学生も多いのですが、超有名企業もたくさん参加しているため、練習ではなく本番と思って準備を進めるべきでしょう。
その他のキャリアフォーラム(アメリカ)
* ロサンゼルスキャリアフォーラム
* ニューヨークキャリアフォーラム
* サンフランシスコキャリアフォーラム
これらのキャリアフォーラムは参加企業の数が50社以下とそれほど規模が大きくないキャリアフォーラムですので、自分が本当に興味がある企業があれば準備しましょう。
こういったキャリアフォーラムは内資外資問わず、日本法人になりますので前提として、まず日本で働くことになります。もちろんキャリアを踏んでいく中で海外支部に駐在員として行くなど海外で勤務する可能性は大いにあります。
アメリカで就職
次にアメリカの企業に直接働く場合はキャリアフォーラムに参加するケースとは全く異なります。アメリカには新卒一括採用の概念がなく、必要なポストを必要な時に募集しているというスタンスです。
ですが企業の人事担当の人も色々な大学に足を運んでCareer Fair(キャリアフェア)を小規模・中規模に開催しています。特にインターンシップの話なども大学内で人事担当者とお話でき、実際のインターンの経験まで漕ぎ付けられるので興味がある学生はこうしたキャリアフェアに参加します。入場料はもちろんかかりません。普段あまりお洒落に気を使っていないアメリカ人学生なんかもこの時ばかりはきちんとシャツをきてネクタイを締めます笑
では留学生である日本人もこうしたキャリアフェアで就職活動できるのかと言うと、答えは中々難しいと言うのが現実です。現在アメリカの就労ビザ取得は一筋縄ではいきません。ほぼ不可能に近いとも言われています。それでもインターンシップやOPTといった1年間(理系なら最大3年間)の就労経験は積むことができます。現地の企業でインターンシップやOPTだけでも自分のキャリア形成のための重要な機会になりますので、決してアメリカの企業に応募することは無駄なことではありません。
OPTに関する記事はこちらから。
アメリカで就職を目指す場合は求人サイトなどを使って常に自分の興味のある仕事をチェックしておくのがおすすめです。国土が広いアメリカでは面接もスカイプやZoomによるビデオ面接が一般的なので、ニューヨークに住んでいるからといってロサンゼルスにある会社の求人を諦めるということはするべきではありません。
大学院にいく
アメリカでは大学院に行く人の割合もかなり高く、大学学部卒業後に大学院に行くという選択肢を取る学生も多くいます。特に医学をはじめとした理系科目の場合、大学院までいかないと資格を取れないような専攻もあります。
またアメリカで就労ビザの取得を目指す留学生や移民の人々にとってはH-1Bビザというのが一番ポピュラーなビザなのですが、大学院まで行き修士以上の学位を持っていると学士のみの場合よりH-1Bビザが取りやすいという条件もあります。したがって大学院を経由してから本格的にアメリカで就職することを目指すのも一つの手です。
大学院に行くためには学部生の間のGPAが3.0以上であることが望ましい(必須と言っても良いかもしれません)ので、きちんと成績をキープしましょう。
まとめ
・アメリカの大学卒業後に日本の企業に就職を目指す場合はボストンキャリアフォーラムや東京サマーキャリアフォーラムなどのキャリアフォーラムを利用しましょう
・アメリカで就職を目指す場合、大学内で開催されているキャリアフェアを利用したり、求人サイトを通じて求人に募集しましょう
・将来的にアメリカの一般的な就労ビザ(H-1B)の取得を目指すのであれば大学院を経由してからの方が就労ビザを取得しやすい
・大学院を目指す場合、GPAで3.0以上あるのが望ましいため学部生の間の成績をきちんとキープしましょう
いかがでしたか。アメリカに留学を決めたのであれば卒業後の進路も見据えて留学計画を練るべきです。高校生のうちからそこまで先を考えるのは難しいとは思いますし、自分のやりたいことが変化していくのも当たり前です。ですが少しでも自分の将来のヴィジョンを考えることは自分の留学の目的が明確になりますので、きちんと自分の考えを整理することが大事です。
ではまた。
Amerism