『アメリカで自転車って必要?』

こんにちは。アメリカ留学前、または留学後、広い広いアメリカで「移動の足」をどうしようか迷ってる人も多いかと思います。車を買うのはお金がかかるし、日本みたいにバスや電車はあまり走っていないし、どうしようと。 では自転車は?日本では「ママチャリ」は殆どの家庭に1台はあるほど重宝されていますが、アメリカでの自転車の利便性というのは気になるところですね。というわけで、今回の記事ではアメリカでの自転車の利便性と必要性について書いていきたいと思います。 
  

 

ママチャリはない

まず大前提としてアメリカには日本でよくみられる自転車に前かごがついているようなママチャリは殆どありません
一応カゴだけで売っていて、自分で取り付けることはできますが、見るからにダサかったのを覚えています(笑)。アメリカでbikebicycleと言ったら大抵の場合クロスバイクやロードバイク、マウンテンバイクのようなカゴがないタイプの自転車を指します。自転車屋さんや大型ショッピングストアの自転車のコーナーにもカゴつき自転車置いてありません。自転車を使って買い物に行くなどの文化がなく、殆どの家庭が車を買い物のために使っているからです。
自転車は大学のキャンパスの中や、趣味としてロードバイクやマウンテンバイクに乗る人がサイクリングコース(trail)を走るためのものと考えられているからです。
 

 

自転車を買うと良いケース  

では必ずしも自転車が必要ではないのかと聞かれるとそうではありません。
【1. 自転車を趣味として乗りたい場合】
日本でロードバイクなどを趣味として乗っていて自転車が好きだという人はアメリカでも購入するのも良いと思います。ロードバイクなどは日本で買う場合とあまり値段は変わりません。 
 

 
【2. キャンパスの広い大規模大学に留学する場合】
アメリカの大規模大学の中にはとても広いキャンパスを持つ大学が多々あり、自転車を持っているとキャンパスの中での移動がすごく便利になります。大学側からレンタルの自転車を貸してくれる場合がありますが、自転車のクオリティ自体は良いとは言えないでしょう。キャンパスの中にはシャトルも周遊しています。自分のニーズと照らし合わせて自転車の所持を決めるのが良いでしょう。 
 

 
3. 一部の都会に住む場合
アメリカの一部の都会ではバイクフレンドリーな都市があって、自転車用の道(trail)が整備されていたり、車での通勤は混雑するため自転車を使って通勤する人が多い都市などがあります。そういった都市に住む場合、自転車はあなたの移動を非常に快適にしてくれるでしょう。下記にバイクフレンドリーな都市を紹介しておきます。
* ニューヨークシティ(New York City, New York) * デンバー(Denver, Colorado) * ボルダー(Boulder, Colorado) * ポートランド(Portland, Oregon) * シカゴ(Chicago, Illinois) * ワシントンD.C.(Washington D.C.) * サンフランシスコ(San Francisco, California) * サンディエゴ(San Diego, California) * ミネアポリス(Minneapolis, Minnesota) * オースティン(Austin, Texas) * ルイビル(Louisville, Kentucky) * シアトル(Seattle, Washington)
これらの都市はアメリカでは非常に有名なバイクフレンドリーな都市ですので、是非留学先がこういった都市の場合は自転車の購入を考えてみてください。移動手段だけでなく週末の趣味にもなりますよ!
ただし、上記に挙げた都市の中には市営のシェアバイクも用意されておりたまにしか乗らないと思い人や短期での留学の場合は買うのではなくシェアバイクを使うのも一つの手です。
 

 

[自転車の交通ルール]

日本では車が左車線で走るため、自転車も左車線を走るよう推奨されています。それと同様にアメリカでは車が右車線で走っているので自転車も右車線を走ります。歩行者とすれ違う場合など、歩行者も自分の右側によけるよう体に染みついていますので、自転車ですれ違う際は自分から見て右側によるようにするとスムーズにすれ違えます。
またアメリカの歩道は凸凹したり、道が途切れているところも多々あるので、車道を走った方がスムーズに走行できます。バイクレーン用のサインが道路に書いている場合はそこを走行します。上記の都市などは、このバイクレーンがうまく整備されており走るべき場所が明確なので走りやすいと思います。赤信号の際は車と同じ信号に従いましょう。
またアメリカの都市バスにはバイクを載せられるようにバイクラックがバスの前方についているものがほとんどで、バスとバイクを掛け合わせて通勤の手段にしている人もいます。ただし、一つのバスに載せられるバイクは4台程度なので、乗り切らない場合は運転手さんに車内に乗せていいか聞いてみましょう。
 

 

[まとめ]

* アメリカの自転車はほとんどカゴなしのロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクで日本のママチャリはほとんど売ってない * 趣味で自転車を乗る場合、大規模大学で広いキャンパスに住む場合、一部のバイクフレンドリーな大都市に住む場合には自転車の購入を考えるべき * 自転車に乗る際は原則右側通行で、車と同じ信号に従う
いかがでしたか。日本で自転車を持つことと、アメリカで自転車で持つことは感覚が少し違うことをわかってもらえたのではないでしょうか。自転車は安くないですがあると便利なケースがあるので、自分の留学先の状況などを考慮して購入を決めることをオススメします。
ではまた。
Amerism