『アメリカ50州網羅!イリノイ州編』

こんにちは。イリノイ州というアメリカの州をご存知でしょうか。イリノイ州にあまり馴染みがない人でもシカゴ(Chicago)という都市名は聞いたことがあるのではないでしょうか。アメリカ第三の都市であるシカゴのある州がイリノイ州で、とても魅力的な州です。 今回はそんなイリノイ州について詳しく見ていきたいと思います。

イリノイ州の地理

まずイリノイ州の地図上の位置を確認してみましょう。
イリノイ州はアメリカの中央より少し北東にある州で、地図で黒く塗られている場所です。北にミネソタ州(Minnesota)、東にインディアナ州(Indiana)、南東にテネシー州(Tennessee)、南西にミズーリ州(Missouri)、北西にアイオワ州(Iowa)と合計5つもの州に囲まれている州です。 さらに北東部には五大湖の1つであるミシガン湖(Lake Michigan)もあり、とても自然にあふれている州です。高い山はなく、なだらかな土地がほとんどを占めています。

産業

イリノイ州の産業は機械の生産、とうもろこし、酪農などが主流。地図上でも見て取れるように、アメリカの中心の方に位置するため物流の面で利便性が高い土地柄です。
ミシガン湖沿いにあるため、豊富な水資源があり、第一次産業、第二次産業、第三次産業がうまくおり混ざっています。

気温

イリノイ州は北部に位置しているだけあり冬場はとても寒くなります。積雪もたくさんあり寒い時では-20℃まで下がる時も。 そのためイリノイ州に住む際や冬場に訪れる際には防寒対策は必須です。 夏場は7月が最も暑く、29℃程度まで気温が上がります。それでも日本で感じる夏の暑さよりも湿度が低い分、過ごしやすく感じるでしょう。日差しなどはとても強いので日焼け止めは必須ですね。

都市

【シカゴ(Chicago)】
イリノイ州で最大の都市はご存知アメリカ第三の都市であるシカゴ(Chicago)です。シカゴはイリノイの北東部、ミシガン湖沿いにある都市でニューヨークに次ぐアメリカの金融・保険都市でもあります。 シカゴにはChicago Transit Authority(CTA)と呼ばれるバスや鉄道を合わせた公共交通機関システムがあり、シカゴ郊外まで伸びています。シカゴ市内とその周辺に住むのであれば、車がなくてもCTAを利用して十分生活することができるでしょう。とはいえ現地の人は車をもって、車通勤する人もたくさんいるくらいで、ニューヨーク州のマンハッタン とは違います。 さらにシカゴにはバイクシェアのシステムもあります。水色のバイクが印象的なDivvyというシェアバイクで、市内至る所でバイクをみつけることもできアプリもきちんと完備されています。
【スプリングフィールド(Springfield)】
シカゴがイリノイ州最大の都市である一方、州都はスプリングフィールド(Springfield)です。イリノイ州の中央に位置し、ミズーリ州の都市セントルイス(St.Louis)とシカゴを結んだ位置にあります。アメリカの「マザーロード」と呼ばれているルート66もスプリングフィールドを通っており、アメリカの歴史を感じられるようなルート66関連のショップやミュージアムもあります。
さらにスプリングフィールドにはアメリカの16代大統領であるエイブラハム・リンカン大統領(Abraham Lincoln)の家とお墓があります。リンカン大統領は、大統領になる前までこのスプリングフィールドの家に住んでいました。現在はリンカン大統領にまつわるものが展示されているミュージアムもあります。 ご参考までに(node.data.uri

イリノイ州の大学

イリノイ州にはたくさんの有名な大学があります。今回は代表的な3つの大学を紹介します。
【University of Illinois(イリノイ大学)】
(参照:https://illinois.edu/
州立の大学であるUniversity of Illinoisですが、その中でも最も有名なのがUrbana-Champaignキャンパスです。スプリングフィールドの北東部、お隣のインディアナ州にほど近いUrbanaとChampaignという街(twin-cityと呼ばれている)にあります。University of Illinoisは会計学(Accounting)や工学(Engineering)などがとても有名です。 スポーツでもBig Tenカンファレンスという、大規模でとても有名な大学が集まったリーグに所属しており、部活動もとても盛んです。University of Illinoisからプロになる人もたくさんいてズバ抜けた能力をもったアスリートもたくさん所属しています。 学費は平均よりは低く、in-stateの学生(州内の学生)には$16,210でout-of-stateの学生(州外の学生)には$33,352と設定しています。 (参照:node.data.uri
教育の質を考えると、特に州内の学生に満足度が高くコスパが良い大学といえます。留学生への奨学金は限られていて、必ずもらえるというわけではないので注意が必要です。 学生数は学部生、大学院生を合わせて40,000人以上も在籍していて、いわゆるマンモス校です。
University of Chicago(シカゴ大学)

(参照:node.data.uri
イリノイ州の大学でこちらも有名かつ、常に大学ランキングの上位にいるのがUniversity of Chicagoです。シカゴのダウンタウンから南のほうに10km弱くらいのところにある総合私立大学で学生数は合計15,000人ほどと大規模です。 スポーツは3部リーグ(DIvision III)に所属していてすごく盛んというわけではありませんが、文武両道している学生が多いのが特徴です。 人気でかつ定評のある学部はScinece系Business系のメジャーです。BiologyやMathematics、Economicsといった学部は特に質が高いことでゆうめいです。ノーベル経済学賞を受賞した新自由主義を唱えたミルトン・フリードマン(Milton Friedman)もUniversity of Chicagoの卒業生です。 University of Chicagoの学費はとても高額で年間$57,642と日本の大学4年間分近くの学費が1年間でかかります。私立ですので奨学金は留学生にも手厚く出しますが、元々の額がとても高額なので、全体としてコストが高いと言わざるを得ません。それでも満足している学生がいることはそれだけ質の高い教育が提供されている証拠です。
(参照:node.data.uri

Northwestern University(ノースウェスタン大学)

シカゴの北に30分ほど車を走らせたEvanstonという街にあるのがNorthwestern Universityです。学生数は20,000人ほどで、紫色のスクールカラーが特徴的なNorthwestern Universityですが、常に大学ランキングの上位トップ10付近に位置していて、世界でもとても名のしれた大学です。 ミシガン湖沿いにあるキャンパスから望むレイクビューはとても美しいです。 特に有名な専攻はCommunicationで、メディアに関する学部などには質の高い教授人がいて定評があります。 Northwestern UniversityはUniversity of Illinoisと同様にBig Tenカンファレンスに所属していて、スポーツも盛んな大学です。 Northwesternの学費は$56,232でこちらもUniversity of Chicagoと並ぶくらい高額です。こうした学費を見るといかにアメリカの大学が私立の方が学費が高く、質の高い教育を提供しているかがみてとれます。 (参照: node.data.uri

まとめ

    ・イリノイ州の産業は第一次、二次、三次産業ともにとてもすぐれていて、うまく折りまざっている
    ・ イリノイ州の冬はとても寒く、夏は気温が30℃近くに上がるが日本ほど暑苦しさを感じない
    ・州都はSpringfieldで最大の都市はChicago
・University of Illinois、University of Chicago、Northwestern Universityなど学費は高いが質の高い教育を提供している大学が多い  
いかがでしたか。イリノイ州にはここには書ききれない魅力がたくさんあります。大都会もあれば、とうもろこし畑もたくさんあって自然と都会のバランスがうまくとれている州であると言えるのではないでしょうか。イリノイ州への留学や旅行に興味を持ったら是非もっと色々調べてみてください。 ではまた。
 
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