『アメリカ留学の種類:学位留学編』

こんにちは。今回はアメリカ留学に興味を持っているけど、どの留学形態で留学するか悩んでる方のために、アメリカ留学の種類について解説していきます。特に学位留学に焦点をあててお話しします。
まず「正規留学とは?」ということですが、正規留学とは、アメリカの学校に留学して「学位」を取得することを目的として留学することを指します。
アメリカでの正規留学の種類
1. 正規中学・高校留学
2. 正規大学・大学院留学
3. コミュニティカレッジ留学

1. 学位中学・高校留学

正規での中学・高校学位留学とは日本から留学生としてアメリカの私立学校に入学して、現地の学校を卒業することを目的としています。
日本からの留学生はアメリカの州や連邦政府に税金を収めていません。したがって、学位留学をするためには私立の学校に入学する必要があります。 自分の行きたい地域や環境を自ら選択できるため、留学先の学校の選択肢は必然的に増えます。
こうした学位取得を目的として中学・高校留学をする日本人学生の多くは、ボーディングスクールと呼ばれる全寮制の学校に滞在してアメリカの学生や、他国から同じように入学した留学生たちと衣食住を共にします。アメリカの有名ボーディングスクールの多くは東海岸に位置します。ハーバードやイェールといった名門大学進学の準備段階として入学する留学生や、教育に力を入れている家庭が多い印象を受けます。
私立の学校のため学費は高額なところが多く、1年間の学費や生活費は(1ドル=100円計算で)約$50,000 (500万円)から$60,000(600万円)ほどかかります。まさかと思うかもしれませんがアメリカにはそれほど教育に力を入れている家庭があるため成り立っているのです。
留学生に対する給付型の奨学金を用意しているボーディングスクールもあります。いわゆる「世界のエリート層」の子供達と一生の友達になったり、多国籍の環境に早いうちから揉まれることで色々な世界の文化や知識・教養を身につけることができます。

2. 大学・大学院留学

【大学留学】
学位取得を目的とした大学や大学院留学も現地の学校を卒業することがひとまずの目標です。高校を卒業したのち、現地の大学に直接入学する場合、一般的には4年間かけて卒業しますが、成績優秀でかつ単位を多くとれば3年ないし3年半での卒業も可能です。アメリカの大学は日本の大学に比べ学費が高いので、早く卒業できればそれだけ学費を抑えることができます。
日本の大学から編入してくる場合、多くの大学では「卒業に必要な単位のうち半分ほどは自分たちの大学で取得してね」というのが普通です。日本の大学2年生を終えたのちに、アメリカの大学に編入するのが一般的な編入の仕方です。
編入での入学の際に注意しなければいけないのが、単位の変換です。一般教養のクラスの単位は変換されやすい一方、専門的な授業の単位は変換されないものも多くあるので「半分も単位が変換されなかった」というのは普通です。高校生の時点で編入留学を考えている方は、事前に候補の大学についてリサーチして、学校に単位変換に関して質問しておくことをオススメします。
編入留学に関する記事はこちら。
 
 
【大学院留学】
大学院からの入学する場合主な形態は2つです。学術系の大学院留学と専門職の大学院留学。
学術系の大学院留学とはすなわち研究職を目指す人向けの留学形態で、自分の興味のある学問分野を研究して論文を書いたりすることを主としています。修士だけでなく博士を目指す人は研究者志望の人が多い。大学で教授の助手として働きながら留学することもできるため、授業を教えたりして経験を積んでいきます。大学から奨学金や生活費をもらいながら留学できることも利点の一つ。
専門職の大学院留学とは主に大学を卒業したのちに専門分野の知識を増やしたい方向けの留学で、ビジネスや教育分野をはじめとして多様な学部があります。学生の多くは博士までとったのち再び現場に戻りその知識や経験を使って自分の専門分野でさらなる活躍・貢献をします。働きながらオンラインでの大学院留学も専門職の大学留学が多いです。アメリカでは社会に出た後、再び大学に戻って修士・博士までとる人の割合は多く、大学院進学はとても広まっています。

3. コミュニティカレッジへの入学

コミュニティカレッジとは日本でいうところの短大(2年間)で、州や市の税金で運営されているため学費が安いのが特徴。2年間で卒業したのちに、準学士をもらうことができます。コミュニティカレッジの理念として「全ての人へ教育を与える」ということがあるので、入学すること自体はそこまで難しくありません。
コミュニティカレッジは税金で運営されているため州外や留学生には学費が多少高くなってしまっていますが、それでも他の4年制の大学に通うよりはよっぽど安いです。 日本を含め、留学生の中には最初の2年間をコミュニティカレッジで留学生活をし英語力を磨きながら、卒業して準学士をとったのちに、4年制の大学へ3年生から入学する方も多数います。
コミュニティカレッジでは上記に述べた4年制大学への進学を視野に入れたコースの他に、職業訓練を目的として実務的なクラスを提供する職業訓練コースもあります。学位取得を目的とせず、資格のみの取得を目的としたコースもあります。
こういう環境から、コミュニティカレッジには働きながら夜間に学校に通う生徒や、大人になってから子育てをしつつ通うような生徒もいます。4年制の大学と違い、学生寮を完備しているところも多くなく、学生同士での交流は4年制大学と比べると必然的に少なめ。自分の留学の目的と照らし合わせて「割り切れる」方には、費用も安く抑えられてオススメの留学形態です。

まとめ

アメリカの学位留学の3つの形態
「中学・高校留学」
「大学・大学院留学」
「コミュニティカレッジ留学」
 
もしあなたがアメリカ留学に興味を持ち、この記事がお役に立てたら幸いです。 アメリカ留学で得られる経験は多いので、機会があれば飛び込んでみてはいかがでしょういか。
語学留学に関する詳しい記事はこちらから。
それでは。
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