『アメリカの大学での履修登録の仕方』

こんにちは。アメリカの大学でセメスターと呼ばれる学期が始まる前に必ずしなければいけないのが履修登録です。履修登録を理解することは必要なクラス、必要な単位を確実にとるためにとても重要です。 今回はアメリカの大学での履修登録の仕方について詳しく解説していきます。
 

 

履修登録はSeniorが優先

アメリカの大学は1年生、2年生・・・という呼び方ではなく持っている単位によってFreshmanSophomoreJuniorSeniorと呼びます。多くの大学は卒業に必要な単位数を120単位前後に設定してます。
Freshmanは単位を0〜29単位持っている生徒。
Sophomore30〜59単位。
Junior60〜89単位。
Senior90単位以上と設定しています。
Seniorの学生はその年度で卒業予定で確実に履修しなければならないクラスなどもあるため履修登録を下級生よりも早く行うことができます。続いて、Junior、Sophomore、Freshmanと続きます。
履修登録は大学が提供する履修登録用のウェブサイトで行います。Fall Semester(秋学期)の時は大体10月〜11月頃に次のSpring Semester(春学期)のための履修登録を行います。Spring Semester中は3月、4月頃に次年度のFall Semester及びSummer Termと呼ばれる夏季講習(ほとんどの場合必修ではありません)の履修登録を行います。
 
夏季講習に関してはこちらの記事で詳しく解説していますのでよろしければこちらもどうぞ。

  

履修登録をする前に確認しておきたいこと

履修登録の前に自分がとりたい、または取らなければならないクラスを確認しておきましょう。クラスのレベルの目安がありクラス番号が1000番台のクラスは主にFreshmanSophomoreレベル。2,000番台はSophomoreかJuniorレベル、3,000番台はJuniorかSeniorレベル、そして4,000番台はSeniorレベルと言う目安です。
1,000番台の代わりに100番台、2,000番台の代わりに200番台・・・とクラス番号を設定している大学もあります。
大学院のある大学では5,000番台以上が大学院生向けのクラスなども設定しています。1,000番台2,000番台のクラスをLower Class、3,000番台、4,000番台のクラスをUpper Classという呼び方もします。
ここで注意したいのが2,000番台以上のクラスになるとPrerequisiteと呼ばれる事前に履修していなければならない前提必修科目があることです(必ずではありませんが)。
どういうことかと言うと、Calculus II(微積分学2)を受けたいが、PrerequisiteでCalculus Iが指定されているためまずはCalculus Iのクラスを前学期にとっていてクラスをパス(一定以上の成績で履修完了)していなければならないということです。
当然Calculus IIはCalculus Iの知識を前提にしており難易度も難しくなっているためCalculus Iをまず履修してから受けなさいよと学部で決めているのです。 Calculusは一つの例ですがPrerequisiteを必要とするクラスはあなたも留学中に絶対に遭遇します。そういったPrerequisiteはどのクラスなのかと言う情報は学校のCollege Catalogなどに載っていますので、学校のウェブサイトからアクセスして見逃さないようにしましょう。
また履修登録をする前に自分のアカデミックアドバイザー(主に自分の学部の教授)にまずは相談して来学期にどのクラスを取るべきか尋ねてみましょう。きちんとスケジュール通りに履修をして卒業するためにはアカデミックアドバイザーとのコミュニケーションは欠かせません。
自分が履修登録したいクラスは学校の履修登録サイト上で「cart」に入れておきます(通販サイトのような感じです)。履修登録当日にcartに入ったクラスを「register」というボタンを押すことで履修登録することができます。  

 

履修登録当日は早起きするべし

履修登録当日はどの学生も早起きする傾向にあります。SeniorやJuniorはFreshmanやSophomoreよりも日程上早く履修登録をしますので彼らが優先的に好きなクラスを選べます。
SophomoreはFreshmanよりも早く履修登録できますが、1クラスの定員人数が決められているためSophomore内で一般教養のクラスなどが取り合いになります。いわゆる早い者勝ちです。FreshmanはFreshman内での早い者勝ち競争となります。
何が言いたいかというと履修登録は指定された日にちの朝7時くらいにできるようになるので、当日は朝早起きして履修登録開始時間前にパソコンで履修登録サイトを開き、開始時間に「register」する必要があるのです。それでも履修したいクラスから漏れる可能性もあるので、一般教養のクラスでしたらスケジュールと照らし合わせて第二希望の授業も決めておくと良いと思います。  

1、2年次には一般教養(General Education)のクラスを多くとるべし

大学生活を送っていく中で自分の学びたいこと・やりたいことが変わり他の大学へ編入したいと思うことがあるかもしれません。アメリカでは編入という選択肢は一般的で多くの学生が経験しています。編入する際、一般教養(General Education)のクラスはどこの大学でも提供されているため別の大学でも単位として認められやすいということがあります。また一般教養のクラスは同時期に入学した他のFreshmanの生徒もとるため新しい環境で生活をスタートさせた「同志」としてクラス内で親交を深めやすいというのもあります。
こういった理由から1、2年次(Freshman/Sophomore)には毎学期2、3クラスくらいは一般教養の授業、1、2クラスは主専攻(Major)のクラスを履修すると良いでしょう。
アメリカの大学の編入制度について詳しく知りたい方はこちらから。

まとめ

    ・履修登録の日程はSeniorから順に、Junior、Sophomore、Freshmanと日程が早く設定されている
    ・2,000番台以上のクラスにはPrerequisiteと呼ばれる前提必修科目が設定される場合があり、前学期にそのPrerequisiteのクラスを履修しパスしている必要がある
    ・履修登録当日は早起きして自分の希望のクラスをきちんと履修できるようにする
    ・1、2年次(Freshman/Sophomore)は一般教養(General Education)のクラスを多く履修する
 
いかがでしたか。履修登録を理解してきちんと準備・登録することはスムーズに自分の大学生活を送ることにつながります。
早起きが苦手な人も履修登録当日はきちんと早起きしましょうね笑
ではまた。  
Amerism